オル式毒潰し

著:いろは夢見

2013/2/1

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0.はじめに

夢「バードメイジの夢見(ゆめみ)です」

空「純メイジのクゥです」

い「忍者戦士のいろはです」

 

夢「最近さ、フィールド魔法が熱いんだ」

い「フィールド魔法?」

空「エネルギーフィールドとか、ファイアーフィールドのこと?」

夢「そう、それそれ。フィールド魔法を上手に使うと、戦場をコントロールできて、すっごく役に立つんだよ!」

空「別にマゲ=カタでいいじゃん」

夢「あうん」

 

い「そいえば夢見、話したいことがあるんだって?」

夢「そう、今日は毒について話したいんだ」

空「毒っていうとステータス異常の?」

い「HPが回復不能になったり、一定時間ごとにダメージを負うステータス異常だよね」

空「魔法使いとしては、いろいろと面倒だよ」

夢「じゃあ、モンスターに対してはどうかな」

空「すぐ解毒されるじゃん」

い「吹き矢とかでLvの高い毒入れればまだマシだけどね・・・」

 

夢「ある日気づいたことがあるんだ。モンスターの行動パターンと解毒には、密接な関係があるって!」

空「へぇ。じゃあモンスターの解毒行動を踏まえたうえで毒入れるとどうなるの?」

夢「なんと、モンスターは攻撃魔法を使うことが、ほぼなくなるよ!!」

い「えええええ」

空「なんとぉ」

夢「毒を入れて攻撃魔法を使用させないことから、『毒潰し』って名付けたよ。それと、発案者の一人から名前を一部頂戴して、もっと丁寧には『オル式毒潰し』って呼ぶことにするんだ」

い「毒潰しか。面白そうだね」

空「いろいろ聞かせてよ」

夢「駄文稚拙に過ぎるけど、ご拝読のほどよろしく」

 

 

 

目次

0.はじめに

1.毒潰しとは

2.毒の基本動作振り返り

3.毒とモンスターの行動パターン概要

4.毒潰し基本編

5.終わりに

 

 

 

1.毒潰しとは

空「でさ、毒潰しってなんなの? なになになに?」

夢「毒潰しっていうのは解毒に関するモンスターの挙動を利用した戦闘技術なんだ」

い「へえ、概要は?」

夢「モンスターに回復行動をとらせ続けて、味方へのモンスターからの攻撃を最小限に抑える戦術なんだ」

空「一般的に毒は使えないっていうよね」

夢「そう考えてる方は、毒潰しを試してみて! きっと考え方が変わるよ」

い「今も昔も、毒は強力な武器なんだね」

夢「以下に毒とモンスターの行動パターンをうまく利用した戦術を記述するよ!」

 

 

 

2.毒の基本動作振り返り

夢「昔の人は言いました」

い「何事も基本の上に成り立ちますよって」

空「UOのメイジも同じことだね」

夢「ましてや毒潰しは毒の効果をうまく利用した技術!」

い「基本は大切だぁ」

夢「まず、いくつかの基本事項から振り返ろうよ」

 

I.      毒の効果

い「毒が入ると、うわぁってなるよね」

空「うん、基本的にHP回復できないしね」

夢「毒の効果をまとめると、以下参照」

 

(ア)  基本的にHPを回復できない

(イ)  時間経過ダメージがある

 

 

II.    毒の強さ

空「私毒エレって苦手なんだ」

い「強い毒持ってるしね。ダメージも大きいし解毒率も下がっちゃうし」

夢「毒の強さと効果の変化は以下参照」

 

(ア)  基本的にLv1からLv5までの毒がある

(イ)  毒スキルに応じ、高いレベルの毒を入れられる

(ウ)  高いレベルの毒ほど、解毒しにくい

(エ)  高いレベルの毒ほど、ダメージが大きい

 

 

III.  毒の与え方

い「毒ってどうやって入れるの? 手裏剣と吹き矢しか知らないや」

空「毒の入れ方はいろいろあるけど、魔法でも入るよ」

夢「だいたい以下の方法とかがあるよね」

 

(ア)  毒を縫った武器でSPMを使用する

(イ)  ポイズンの魔法を使用する

(ウ)  ポイズンフィールドの魔法を使用する

(エ)  忍術の手裏剣、吹き矢を使用する

(オ)  その他

 

 

IV.   解毒の仕方

い「バンプするようになってから解毒してないや」

空「いろは姉、それは手抜き過ぎるよ」

夢「解毒にもいろんな方法があるよね」

 

(ア)  時間が経過する

(イ)  魔法のキュアなどを使用する

(ウ)  解毒POTを使用する

(エ)  包帯を巻く

(オ)  オレンジの葉っぱを使う

(カ)  その他

 

 

空「だいたい、毒の基本ってこれくらい?」

い「どれも見たことがある内容だったね」

夢「基本だしね」

空「じゃあ次から、本題かな?」

夢「そうだね、さっそく入ろう!」

 

 

 

3.毒とモンスターの行動パターン概要

い「UOの一般モンスターのAIは単純だよね」

空「AI概要は別著『マゲ=カタ講座』を見てね」

夢「まずは一般モンスターの魔法を使用するパターンからだよ」

 

²  一般モンスターの魔法使用パターン

I.      一定時間待機

II.    魔法1を解放

III.  魔法2を解放

IV.   Iへ戻り、この動作を繰り返す

 

い「へえ、こんなパターンがあったんだね」

空「あ、これ知ってるかも。モンスは魔法を2連続で打つんだよね。でもたまに3発以上とんでこない?」

夢「飛んでくるように見えるけど理由があるんだ。魔法を解放した後、発動遅延があるのはいいよね」

空「魔法の効果が発揮されるまでの遅延だね」

い「モンスターの魔法にも発動遅延があるのかな」

夢「恐らくあるよ。そう考えないと説明できないもん」

空「じゃあ、解放された魔法は、その魔法の発動遅延を経過したのちに、発動するってことなんだね」

い「モンスターに解放された魔法にも発動遅延があるから、エクスプロージョンみたいな遅延の長い魔法があると、3発同時に入るように見えることがあるんだね」

空「そのうえで流れを見ようよ」

 

夢「モンスターはプレイヤーへ魔法を打つ際、必ず一定時間待機するんだ。その後魔法を2連続で打つ」

空「っていうことは、一定時間待機して、魔法1と魔法2を解放。また一定時間待機して、魔法1と魔法2を解放って流れ?」

夢「そうだね。モンスターは延々とその動作を繰り返すよ」

空「へえ、そうだったんだね」

 

夢「次に進もう。モンスターは魔法を使う上で、優先順位を持ってるんだ」

 

²  モンスターの魔法優先順位

I.   回復、解毒、ディスペル

II. 攻撃、補助魔法

 

夢「基本的にIを優先して、下に行くほど優先順位はさがるよ」

空「着目すべき点は、攻撃動作よりも回復動作を優先することかな」

い「あー、瀕死のモンスターは回復行動を連続して行うことがあるけど、それはこの優先順位に従ってるのかな」

 

夢「ここで重要なことがあんだ!」

空「なんだろう」

い「どきどき」

夢「回復、解毒、といった回復魔法動作も、攻撃魔法動作も、あらゆる魔法動作は、モンスターが使用する魔法1、魔法2のタイミングで行われるよ!!」

空「つまり、回復動作に入ったモンスターは回復魔法を使用するから、攻撃魔法をあまり使用しなくなるってことだね」

夢「その通り。じゃあ、毒状態のもモンスターは魔法を使用するかな?」

い「えーと、魔法の使用優先順位の関係上、解毒動作を優先する、であってるかな」

夢「そう、つまり連続して毒状態にするとモンスターは、解毒動作ばかりをとり、攻撃魔法をしようすることはあまりないんだ!!」

空「ほへぇ~」

 

夢「この『毒を入れ攻撃魔法を使用させない』っていうことが一番大切」

空「じゃあ、どうすれば毒を連続して入れられるの?

い「詳しくは、次章にて」

 

 

 

4.毒潰し基本編

夢「まずは、原理原則のおさらいから!」

い「ダメージを負った、または毒を負ったモンスターは回復魔法動作を優先するよ」

空「回復動作を使用することで、攻撃魔法を使用しづらくなるんだ」

い「そこで毒を連続して入れれば! モンスターは解毒動作を連続して行い、」

空「攻撃魔法を使用しない」

夢「これが毒潰しの基本だよ」

い「じゃあ、どうすれば毒を連続して入れられるの?」

夢「今回はポイズンの魔法とか、ポイズンフィールドの魔法を使用する方法で考えよう」

 

(例1.                   ポイズンの魔法による毒潰し

I.      ポイズンの魔法を使用する

II.    モンスターは毒を負う

III.  モンスターは魔法1を使用し、解毒魔法を実行する

IV.   モンスターは毒状態から回復する

V.     モンスターは魔法2を使用し、攻撃魔法を実行する

 

い「一行ずつ見ていこう」

空「モンスターが使用する魔法1を解毒で妨害できたね」

夢「でもね、魔法1の解毒動作でモンスターは毒状態から脱却しちゃったんだ」

い「だから魔法2で攻撃魔法を使ってくるんだね」

夢「毒潰し、失敗!!」

空「じゃあどうすればいいの?」

夢「重要になるのが、解毒されても即毒を入れなおすことなんだ」

空「じゃあ、ポイズンフィールド使うとどうかな」

い「あー、フィールド魔法の上にいる限り、毒状態に陥るしね」

 

(例2.ポイズンフィールドによる毒潰し

I.      ポイズンフィールドの魔法を使用する

II.    Fの効果によりモンスターは毒を負う

III.  モンスターは魔法1を使用し、解毒魔法を実行する

IV.   モンスターは毒状態から回復する

V.     Fの効果によりモンスターは毒を負う

VI.   モンスターは魔法2を使用し、解毒魔法を実行する

VII. モンスターは毒状態から回復する

VIII.        Fの効果によりモンスターは毒を負う

IX.   以下、繰り返し

 

空「やったぁ」

い「魔法1と魔法2を解毒で妨害できたね」

夢「でも問題も残ってるよ。移動するモンスターを毒Fの上で固定できないんだ」

い「そうするとどうなるの?」

空「毒Fから離れて、毒Fが効果を発揮しないことがあるね」

夢「以下に対策を上げるよ」

 

²  ポイズンフィールド上でモンスターを固定する方法

I.   戦士やペットをタンクにして固定する

II. 召喚生物をタンクにして固定する

III.        自分がタンクになって固定する

IV.         クロスEFや地形を使用する

V.  ポイズンフィールド風呂

 

夢「各方法について検討しようか」

 

I.戦士やペットをタンクにして固定するケース

空「これは簡単だね」

い「戦士やペットがタンクになるから、もともとモンスターは固定されてるね」

夢「ポイズンフィールドを詠唱して、モンスターにターゲットするだけでオッケイ」

 

II.召喚生物をタンクにして固定するケース

い「これって、さっきのIと何が違うの?」

夢「召喚生物がタンクになるから、時間経過で召喚生物が消えちゃうんだ」

空「じゃあ、召喚してぶつけて、毒Fはって。召喚が消えたらまた召喚してぶつけて、また毒F張ればいいんじゃない?」

夢「そうだね」

 

III.自分がタンクになって固定するケース

い「わあ、大胆だね。毒Fの張り方はIと同じかな。でもさ、」

空「私、純メイジだからできるけど、普通のメイジだとモンスターの物理攻撃に耐えられないんじゃない?」

夢「だね、私なら即死だよ。対策としては、回避プロパを稼ぐ、素手を入れる、魔導武器を持つ、受流しスキルを入れる、忍術の分身を使用するとかかな」

 

IV.クロスEFや地形を利用するケース

夢「まず、クロスEFを張るんだ。張り方は下記コラムなどを参照してね」

い「その後ポイズンフィールド?」

夢「そだね、張る場所はコツがあるんだ。EFに寄り添うように毒Fを張るといいよ」

空「なんで?」

夢「毒Fは横のマスにも効果があるから、クロスEFの中央にいるモンスターにもぎりぎり当たるんだ」

い「へええ」

空「これでタンクなしでも、毒Fの効果範囲内にモンスターを固定できるね」

 

V.ポイズンフィールド風呂

夢「とにかく大量の毒Fを張ろう」

空「隙間なく張ることで、モンスターが移動しても常に毒Fの上にいることになるね」

い「ほへー」

空「この方法が一番簡単かも」

 

 

 

い「以上が、モンスターを毒Fの上で固定する方法だよ」

空「まだほかにもあると思うから、検討してみてね」

夢「注意点。毒Fはモンスターのディスペルで消されることもあるんだ。その場合は迅速に張りなおさないとね」

空「それは、盲点だったね」

 

 

 

(コラム.クロスEFの簡単な張り方

空「えっぐえっぐ、夢姉ぇ」

夢「どうしたの空」

空「クロスEFが全く成功しないんだ」

夢「簡単なやり方があるよ。それは、マゲ=カタの応用さ」

 

I.      インビジビリティを詠唱し待機

II.    モンスターからターゲットが来る

III.  インビジビリティを解放し隠れる

IV.   モンスターにEF(ひとつめ)を解放する

V.     対角線上へ移動する

VI.   モンスターにEF(ふたつめ)を解放する

 

夢「これだけだよ」

空「わあ、これなら成功するかも!?」

夢「注意することは、素早く行わないとモンスターが移動しちゃって、クロスEFに失敗することがあるからね」

空「行ってくるね!!!」

夢「ほんと、迅速だわ・・・」

 

 

 

5.終わりに

い「駆け足で説明したよ!」

夢「毒潰しについていかが思われたでしょうか」

空「毒潰しをすると、モンスターの攻撃魔法の頻度、激減するんだね」

い「つまりタンクへの負荷が減るよ」

夢「でも、毒潰しにも問題はあるんだ」

空「ほへ、どんな問題?」

夢「毒によるダメージが入るから、まれに毒を入れたプレイヤーへモンスターからのターゲットが来ることがあるよ」

い「えええ」

空「その場合は、攻撃魔法がすぐには飛んでこないことを踏まえて、インビジビリティだね」

夢「メイジにできる支援は、GHやバード技能だけじゃないんだ」

い「毒を入れ続けることも重要な支援になるんだね」

 

空「毒潰しを行う上では、毒スキルがあるともっと効果的」

夢「今も昔も、毒は強力な武器だよ」

 

い「以上で毒潰しの基本を終わります」

夢「ご拝読ありがとうございました」