タイマンを始めたきっかけ
「あ、面白い。このサイト」
私は独り言をはきました。モンスターと一騎打ちをして倒す、タイマン戦士。そんなサイトでした。
ページをぱらぱらとめくり私はつぶやきます。
「へえ、よくあんなモンスターをソロで倒せるなぁ」
このころの私はバードメイジというパーティプレイで真価を発揮しやすい支援系の職で遊んでいました。
自然、ソロで活動するということは少なかったように感じます。
守護天使が私に語りかけます。
「YOU、やっちゃいなよ。タイマン」
「よし、ブラッド行ってみよう」
私の思いはあっさり打ち砕かれました。
「むり、金閣下タイマンとか」
秒殺でした。しかしあんなにコテンパンに倒されておきながら、モチベーションは不思議と上昇しました。
それから数週間。紆余曲折を経て、バードメイジで金閣下を伏せることに成功します。
「でもここは」
登竜門にすぎなかったのです。さらなる強敵の数々を目前に、どうしようもない閉塞感が襲い掛かりました。
「だめだ、今のままの装備じゃ立ちいかない」
「練成するにもお金がない。お金を稼ぐにも」
収入源となるほどのアイテムをドロップする相手を、ソロで倒せる自信がない。
「ダメだぁぁぁああっっ」
「YOU、戦士がいるじゃない」
守護天使が再び語りかけました。そういえば、まったく使っていなかったファーストキャラ、忍者戦士がいるのでした。
「でもこの子弱いんだよね・・・・・・。ううん、育てて・・・・・・みようかな。忍術120まで上げてみよう。それでだめなら」
あきらめよう、とは思いませんでした。まずはやってみて、それから先のことを考えよう。
そこには恐ろしいまでにポジティブな私がいました。
こうして、新装備ゲッツによるさらなる飛躍と挑戦を目指す、新たなるタイマン戦士が生まれたのでした。
バードメイジの夢見と、
忍者戦士のいろはが、
歩み始めたのです。
この二人の前途やいかに・・・・・・。