色即是空!

いろはに

血エレパラゴンとの舌戦

 

模索の日々

vs 血の精霊
パラゴン
♪

はじめに

「なんていうか」

 クゥはリンゴをかじりました。

「マゲ=カタは強い。古代龍パラゴンだってノーダメージで倒せるくらいすごい」

「でもさ」

「強いってそういうことなのかな? もぐもぐ」

 芯だけになったリンゴを、ぽいっと放り投げます。

 

「私は自分の道を行くっ!」

「私が切り開いた道をだよ!!」

 天に両手をつきあげると、クゥは叫びました。

 

ブラッドにて

「まずは定番の、血エレパラゴンだ」

 特攻本も持たずに、血エレをサクサクと倒します。

「これくらいできなかったら、問題にもならないよ」

 

 血エレの詠唱の合間を射抜き、ファイアーボールやエナジーボルトが叩き込まれます。血エレの死体を量産し、

 

「お金がいっぱいだぁ」

 その時です。ブラッドに戦慄が走りました。

 

「血エレパラゴン!」

「行くよ!!」

 

作戦

「パラゴンの超回復対策で特攻本許可」

「接近しないように南北に反復移動」

「距離とってEB詠唱して射程内に入ったら解放」

「EOペインでスタミナを削って移動速度を下げる」

「あとは適当」

 

 さて、どうなることでしょうか?

 

激戦

「へえ」

 クゥは息を吐きました。

「パラゴンってスタミナ削ってもある程度以上の移動速度は維持されるんだね」

 

「でも騎乗していれば」

 移動速度ではこちらが上です。つまり、

「距離が鎧になる。詠唱する余裕はあるってことさ」

 といいつつも、魔法の射程内でFBを連打したりもしました。

 

 やがて。

 

「オッケーイっ! とどめの一撃だぁ」

「Corp Por」

 血エレパラゴンは倒れました。

 

日が暮れて

 ブラッドを後にすると、赤い夕陽が見えました。

「今日も終わり。明日はどうなるのかな」

「カラスが鳴くからかぁ~えろ」

 明日どうなるかだなんてわからない。けど、そんな不安をクゥは感じていないように見えました。


* おしまい *

 
にゃん