いろはをけしかけたもの
今から数年前、2011年11月8日のこと。
前回の血エレパラゴンとの戦いに敗れ、いろは剣術や槍術の修行に励んでいました。
帰り道、ふと道端の草花に目を奪われました。
「ひと気のない、今はただ夏草だけが生い茂るばかりの道端」
「かつては敵味方に別れいろいろな派閥の者たちが巧妙、栄華を夢見たところ」
「知るや知らずやこの夏草を眺めていると、すべてが」
一炊の夢と消えたんだ・・・・・・。
いろはは口ずさみます。
「夏草や、兵どもが、夢の跡。か・・・・・・」
「今度こそ、血エレパラゴン倒せるかな」
いろはは、剣の柄を握ると走り出しました。