はじめに
「えへへ」
いろはは笑みを浮かべていました。
「念願の新装備ゲッツ!」
「ありがとう、ししょー」
いろはは新年早々、ししょーよりウルトラスーパーバトルプロテクタースーツをちょうだいしたのでした。
「もうこれで、」
「金閣下くらいには負けられないね」
いろははいきりたちます。
「金閣下! いま仕留めちゃる」
沼ドラにまたがると、いろはは風を切って駆けました。
いろはに
新・金閣下戦
はじめに
「えへへ」
いろはは笑みを浮かべていました。
「念願の新装備ゲッツ!」
「ありがとう、ししょー」
いろはは新年早々、ししょーよりウルトラスーパーバトルプロテクタースーツをちょうだいしたのでした。
「もうこれで、」
「金閣下くらいには負けられないね」
いろははいきりたちます。
「金閣下! いま仕留めちゃる」
沼ドラにまたがると、いろはは風を切って駆けました。
新装備お披露目
「さて」
「まずは黒閣下戦」
ばっさばっさと、黒い悪魔の屍が大量生産されました。
「こ、これはすごい・・・」
「バンプしてるだけなのにマナが尽きないなんて!」
そうです。いろはの戦術はマナを大量に消耗します。今まではそれがネックだったのですが、新装備のおかげで問題点が解消されました。
そして、
「来たな、金閣下!」
作戦
今回の作戦は、簡単です。
1.名誉エネワン
2.下馬して分身をだし乗馬する
3.あとはコンセクとフェイントを常時
この作戦の最大のポイントが、乗馬しつつ分身を使用するという新戦法です。
しかし問題点もそこにあります。
下馬するタイミングによっては、ターゲットが沼ドラへ行ってしまい、沼ドラが死にます。
また、乗馬マクロの操作が早すぎると、乗馬する際に沼ドラを殴ってしまいます。いろいろ確認したところ、タイミングが合えば殴ることはあまりないと思われます。
「ご利用は計画的に★」
練習の成果を見せるぞと、いろはは名誉をとりました。
戦いの行方
「名誉エネワンはとった」
「分身も出した」
「あとは」
コンセクとフェイントを使い、金閣下に張り付きます。
「分身がある限り」
いろはの身は安全です。分身の回避率はそれだけで80%を誇ります。これに武器スキルの回避率や装備の回避プロパティを追加して計算すると、総合回避率は、
「だいたい94%くらいだよ」
下手な攻撃ならめったに当たりません。さらに今回は、
「沼ドラの装甲も私の防御力に加わってる!」
これで今までネックだった、魔法への防備も人並みになりました。
「あと心配なのは」
分身を出す前後の下馬と乗馬です。
下馬は、タイミングによっては沼ドラへターゲットが行ってしまい、沼ドラが閣下に殺されることがあります。
乗馬は、タイミングによってはいろはが沼ドラを殴ってしまい、自分で沼ドラを殺してしまうことがあります。
この二つの問題を回避するには、
「マクロのタイミングが大切」
「さて、白と出るか黒と出るか」
「!!」
いろはの剣が、閣下を捕らえました。
「やったぁ」
「金閣下、撃破だよ!」
まだ見ぬ景色
「金閣下は仕留めた」
「次は」
ううん、といろははかぶりを振りました。
「もう少し練習して、騎乗分身のミスをなくそう」
「100%成功は無理でも、近づけないとね」
地上へ戻ってみれば、
「星がきれいだ」
夜空の美しさに、ひと時剣の重みを忘れました。
* おしまい *