んもー

いろはに

敵は古代龍パラゴンなり

 

下積み戦記

vs 古代龍
パラゴン
♪

ことのはじめ

 とある春の昼下がり。

 たしか、2012年4月15日のことだったと記憶しています。


 夢見は恍惚としていました。

「そこで一句」

「はずれ馬券、当たれ当たらぬ、回避力」

「・・・・・・駄作だ」


 ヘイブンのカフェテラスで夢見は川柳を読んでいると、見知った顔に気が付きました。

「フィーちゃん!」

「あはは、夢ひさしぶり」


 夢見は最近多忙でなかなか会えなかったギルミスのフィーちゃんと会話が弾みました。

 フィーちゃんが述べました。

「古代パラゴンいこう、タイマン」

「え」


 夢見の顔が蒼くなりました。夢見はおうむ返しに聞きます。

「古代パラゴン?」

「そう、古代パラゴン。ここからだとどう行くのが一番近いんだろう」


 こうしてフィーちゃんを先頭にし、うしさんのサポートをあてにしながら夢見たちはイルシェナーの奥地「ドラゴンエッグ」へと向かうのでした。


「どうなるのかなぁ」

 

久しぶりに見た古代パラゴン

「勇者だ」

 夢見は思いました。


 フィーちゃんは徒歩で古代パラゴンに挑みます。

 いわゆるネクパラのフェンサーなのですが、カオスサインの力により、ダメージをマナに変えて戦う異色のファイターです。

 そして、苦戦しながらも切伏せることに成功しました。


「すごおおおおい」

「じゃあ、次少し遊ばせて」


 今度はうしさんが古代パラゴンに挑みます。

 彼はガーゴイルの神秘メイジで、コロ助をタンクにしながら見事なフットワークと的確な攻撃魔法で古代龍を翻弄し、あっさりと倒しました。


「え、ええ、ええええ」

 夢見はあたあたとします。

 流れ的に次は夢見の番です。フィーちゃんが笑顔で告げます。


「夢、古代パラ沸いたよ」

「じゃあ、次は私が!」

 夢見は泣き顔で古代へ挑みました。


 が、古代の沸いた位置が絶妙すぎました。

 溶岩の中です。

 適当にEBを叩き込むだけで勝ててしまいました。

倒したうちに入らない勝利

「今のはちょとね、夢もやった気にならないよね。残念」

「そうだね、またやらせてよ」

 フィーちゃんの純心に夢見は奮い立ちます。


 そして、古代パラゴンが沸きました。

 

作戦

 夢見はタイマン時の基本メソッドをいくつか持っています。

 状況に応じて使い分けているのですが、今回は以下のメソッドを使いました。


・inv不調和

・inv瞑想

・EVばらまき

・範囲PMマゲ=カタ


 詳細は以下の通りです。


inv不調和

1.インビジを詠唱し待機

2.タゲが来たらインビジを開放

3.ただちに不調和を入れる

4.不調和に2回失敗したら1へ戻る

5.不調和が入ったら次へ進む


inv瞑想

1.マナが減ってきたらインビジを詠唱し待機

2.タゲが来たらインビジを開放

3.ただちに能動瞑想を実行

4.十秒ほど経過したら1へ戻る

5.マナが十分に回復したら次へ進む


EVばらまき

1.不調和を入れる

2.EVを召喚する

3.指定PMを入れる

4.倒すまで2~3を繰り返す


範囲PMマゲ=カタ

1.モンスの前で何もせず待機

2.タゲが来たら範囲PMを使用する

3.EBを詠唱する

4.範囲PMの待ち時間が2秒を切ったらEBを開放する

5.ダメージが表示されたら範囲PMを使用する

6.倒すまで3~6を繰り返す


 今回はこの4つのメソッドを使いました。


 なお、このころはライジャッドを未収得。

 マゲ=カタを基本メソッドに据えた戦術だけで戦いました。

 さて、結果やいかに。

 

戦闘の行方

 夢見は、はじめて戦う強敵を前に、戦術をいろいろ試してみます。

「まずはEV。マナ効率がいいし、どうなるかな」

「ダメだ、すぐに消される。EVばらまきは効果なしと」


「となるとマゲ=カタしか残ってない」

「範囲PM効くのかな。あ、効果ありだ。やったね」


 夢見は範囲PMマゲ=カタを延々と繰り返し、そして・・・

「やったぁ!」

ドラゴンスレイヤー

 夢見は見事、ドラゴンスレイヤーの一角に名を連ねたのでした。

 

日が暮れて

 一行は街へ戻りました。

 お互いをたたえあいます。

「やっぱり乗りドラがある方が安定するね」

「不調和ないとダメージが通らない通らない」

「戦士さんのほうが倒す時間は早いんだね」


 そして誰かが言いました。

「みんな、お疲れ様」


「またね」


 一行は、再開を約束し家路についたのでした。


 * おしまい *

 
にゃん